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看護政策の動き

日本看護協会は、都道府県看護協会と協働し、個人の力だけでは解決できない看護を取り巻く課題の解決に向け、
国への要望・政策提言など、さまざまな活動を行っています。
その中で、2025年に向け「看護の将来ビジョン~いのち・暮らし・尊厳を まもり支える看護~」を掲げ、
この10年、ビジョンに基づき注力すべき重点政策・重点課題を明確化し取り組みを進めてきました。
2025年6月には、2040年に向けた本会の新たなビジョンを公表しました。
新たなビジョンの方向性を踏まえ、引き続き看護政策の実現に向けて取り組みを進めてまります。
また、本会ではかねてより、国民のニーズに応える看護の実践と、あるべき将来像の実現のために、
看護政策の実現に向けた戦略を議論・提言・検証することを目的に、隔年で「日本看護サミット」を開催しています。

本会の活動

厚生労働大臣に要望を提出
全ての看護職員の労働環境改善のための財政支援を要望

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福岡厚労大臣(左)に
要望書を手渡す秋山会長

  • 2025年6月12日、「令和8年度予算・政策に関する要望書」と題する要望書を厚生労働大臣へ提出しました。

    すべての地域、あらゆる世代の人々が適切な医療・看護・介護を受けるには、それらを支える提供体制の整備が不可欠であり、特に医療と介護をつなぐ看護がその役割を十分に発揮できる環境整備が急務です。また、賃金上昇を上回る物価高騰が続く中、労働に見合う処遇と、やりがいを持ち、安全かつ健康に働き続けられる労働環境の確保が欠かせません。このような状況から本会は、令和 8 年度予算案等の編成、政策の策定にあたり、看護職の処遇改善など、主に下記について要望しました。

  •  

    1. 医療・介護に従事する看護職の処遇改善
      診療報酬の期中改定も視野に、看護職の賃金上昇に結びつく財政支援と、在宅・介護領域(訪問看護・介護施設等)で働く看護職の処遇改善を目的とした財政支援を
    2. 夜勤交代制勤務従事者の健康確保のための労働基準法の改正
      労働負荷が大きい夜勤交代制勤務に従事する労働者の健康確保のため、労働基準法を改正し、法定労働時間の短縮、深夜業の割増賃金の増額を要求
    3. 働く世代の健康を支える産業保健体制の強化
      人々が健康に働くための支援は、仕事と治療の両立やメンタルヘルス、疾病予防など多岐にわたる。その支援の実効性を高めるため、産業
      保健体制の強化を
    4. .2040年に向けた看護提供体制のありかたの検討
      2040 年に向けて看護提供体制を確保するため、看護職の教育のあり方なども含め、看護提供体制全体を捉えた検討を
  •  

重点政策・事業

~現場の課題解決に向けて~

日本看護協会では、国の政策方針や施策の動向を踏まえつつ、看護政策として優先して取組むべきものを毎年掲げて取組んでいます。
また、ある一定のスパン(3年間)をもって事業を実施することで達成すべき目標を明確化し、年次ごとにその進捗状況を評価して進めています。

令和4(2022)年度からは、看護政策において優先して取組むべき課題のなかでも、3か年という一定の実施期間内に具体的な成果が想定でき、
達成すべき目標に向けた取り組みが現実的なものとして事業化できるものを「重点政策」、
専門職として看護の発展を目指す上で極めて重要な政策課題であり尚且つ関係者間の合意を十分に得たうえでの法律改正を要するものを「重点課題」として位置づけ、
いずれも機を逃さず、その着実な実現に向けて取り組みを進めます。
さらには「基盤強化事業」を設け、重要な政策課題はもとより、日本看護協会の様々な事業を着実に実施していくための組織基盤の充実と強化を図ります。

「日本看護協会SDGs宣言」を踏まえ、令和4(2022)年度以降、SDGsの実現目標年である2030年までの間、
本会の重点政策をSDGsの3つの目標
(3.すべての人に健康と福祉を/5.ジェンダー平等を実現しよう/8.働きがいも経済成長も)
と関連づけて捉え、本会事業のより一層の推進に尽力します。

重点政策1.看護職一人ひとりのウェルビーイングの向上

1-1.看護職の働き方改革の推進

【実施計画】

  • 1.看護の将来ビジョン2040の達成に向けて基盤となる看護労働関連施策の戦略に関する検討
  • 2.看護職のディーセントワーク(働きがいのある人間らしい仕事)実現に向けた労働環境整備
  • 3.看護職のワーク・ライフ・マネジメントを可能とする多様で柔軟な働き方の推進
  • 4.看護職の労働リテラシーの向上

1-2.看護職の主体的なキャリア形成支援

【実施計画】

  • 1.自律的な自己研鑽とキャリア形成の提案
  • 2.NuPSの活用促進

1-3.社会における看護のプレゼンス向上

【実施計画】

重点政策2.持続可能な看護提供体制の構築

2-1.看護提供体制、及び看護職確保に向けた制度設計

【実施計画】

  • 1.看護職出向による、地域全体の看護提供体制の確保
  • 2.Do to P with Nの推進による地域全体の看護提供体制の確保
  • 3.地域における看護提供体制構築に向けた、県協会への支援策の検討
  • 4.看護職確保に向けた制度設計

2-2.DXの推進等による看護業務効率化

【実施計画】

  • 1.DX等の導入・活用による看護業務効率化の推進

2-3.地域の実情に応じた看護人材確保の推進

【実施計画】

  • 1.看護職の地域別・領域別偏在の是正
  • 2.多様で柔軟な働き方に対応した人材確保策の検討
  • 3.関係機関との連携強化

重点政策3.質の高い看護実践のための教育制度改革の実現

3-1.看護師基礎教育の4年制大学化の推進

【実施計画】

  • 1.シームレスな看護師養成の枠組みの検討
  • 2.法改正にむけた働きかけ

3-2.保健師・助産師基礎教育の大学院化の推進

【実施内容】

  • 1.エビデンス構築及び関係団体との取組み方策の検討

3-3.准看護師養成の停止

【実施計画】

  • 1.准看護師養成所の新設阻止及び既存の養成所の閉校促進
  • 2.現在就業している准看護師への支援

重点政策4.より高い自律性を持った専門職としての活躍

4-1.看護におけるマネジメント力の醸成

【実施計画】

  • 1.CNAの戦略的な養成推進
  • 2.CNAの活躍推進
  • 3.看護管理体制の強化
  • 4.統括保健師の機能の強化

4-2.看護師の専門性のさらなる発揮

【実施計画】

  • 1.看護の専門性の可視化
  • 2.看護の専門性の発揮に向けたタスク・シフト/シェアの推進
  • 3.CN及びCNSの戦略的な養成推進
  • 4.CN及びCNSの活躍促進
  • 5.看護補助者の確保及び協働の推進

4-3.ナース・プラクティショナー(仮称)制度の構築

【実施計画】

  • 1.制度の必要性に関する理解促進及び合意形成に向けた取組み
  • 2.制度創設に向けたエビデンスの構築

重点政策5.地域における看護の拠点の確保

5-1.在宅・施設領域の看護提供体制・看護機能の強化

【実施計画】

  • 1.在宅・施設における看護提供体制の確保・強化に向けた取組み
  • 2.看多機の設置・普及推進
  • 3.在宅・施設領域におけるネットワーク構築に向けた検討
  • 4.在宅・介護施設で働く看護職への支援

5-2.地域全体の健康・療養支援体制の構築

【実施計画】

  • 1.地域全体の健康・療養支援体制の構築に向けた試行支援・推進
  • 2.働き盛り世代の健康支援に係る体制基盤の強化

5-3.健康と療養を支える看護機能の拡充

【実施計画】

  • 1.新たな看護の拠点に関する検討(機能・役割・経営スキーム・普及先着等)
  • 2.新たな助産ケア提供体制の構築

基盤強化事業

専門職としての自律を支える組織基盤の強化

政策推進力の強化

看護政策推進のためのエビデンスの集積・活用体制の構築

日本看護サミット

「看護サミット」は1996年に政治、行政、職能団体、教育など、主に管理的立場の看護職が集い、看護の機能と役割を公に宣言するとともに、看護職の社会的評価を高めることを目的に発足しました。18回の開催し、一定の成果を得たことを機に、また看護の機能や役割について議論し、共有する学会等の場が増加したことを受け、2013年に幕を閉じました。
医療・介護の提供体制が大きな変革を遂げる中、現場の課題を解決するために看護の知らを結集し、政策実現に取り組む重要性がますます増加しています。そこで、看護の政策実現に取り組むための舞台として、2015年から新たに「日本看護サミット」を日本看護協会が主催することとなりました。

日本看護サミット2025

日本看護サミット2025

日本看護サミットは、国民のニーズに応える看護の実践と、あるべき将来像の実現のために、トップリーダーが一堂に会し、看護の政策課題と解決に向けた戦略を議論・提言・検証することを目的としています。2015年に新たな日本看護サミットとし、目的を定めた各年の開催となって以降、今回が8回目の開催となります。
テーマ
ウェルビーイング時代における看護職の働き方革命
開催日時
2026年2月5日(木曜日)10~17時
会場
パシフィコ横浜国立大ホール
開催方法
会場参集またはオンライン配信
スローガン

日本看護サミット2025

すべての看護職が一丸となって、ウェルビーイング時代の看護職の働き方革命を進めていくためのスローガンです。

Be Well, Work Well, Nurse Well.
みんなでつくる、看護職のウェルビーイング


プログラム
「日本看護サミット2025」プログラム

これまでの日本看護サミット

日本看護サミット2023

■テーマ
地域社会を支える看護職への生涯学習支援
■開催日
2024年2月14日(水曜日)
■会場
東京国際フォーラム
■開催形式
会場参集
■サミット宣言
サミット宣言
■実施内容

協会ニュース 2024年3月号特集
日本看護サミット 2023

日本看護サミット2021

■テーマ
看護職の就業継続が可能な働き方で、看護の未来を拓く
■開催日
2022年2月4日(金曜日)
■会場
パシフィコ横浜
■開催形式
会場参集+オンライン視聴
■サミット宣言
2040年に向けて変わりゆく地域の医療ニーズに応え、新たな看護ケアサービスを創造できるよう、働き方を抜本的に見直し、多様な働き方を実現するとともに、あらゆる職場において、就業継続が可能な看護職の働き方を推進していくことを宣言します。
■実施内容

協会ニュース 2022年3月号特集
日本看護サミット 2021

日本看護サミット2019

■テーマ
看護が創造る地域の未来つなげよう! 166万人の看護の力~
■開催日
2019年12月6日(金曜日)
■会場
パシフィコ横浜
■開催形式
会場参集+オンライン視聴
■サミット宣言
あらゆる領域で働く看護職は、自身の役割や専門性を活かして地域包括ケアシステムの発展に貢献します。そのために、すべての看護職が連携強化を図るとともに、看護の質の向上に向けた教育の充実と、訪問看護に携わる人材の育成・確保に取り組みます。これらをもって、健康な社会・地域をつくり、住民の安心・安全な生活に寄与することを宣言します。
■実施内容

協会ニュース 2020年2月号付録
日本看護サミット 2019

日本看護サミット2017

■テーマ
地域包括ケア時代の看護基礎教育
■開催日
2017年6月6日(火曜日)
■会場
幕張メッセ幕張イベントホール
■実施内容

協会ニュース 2017年7月号特集
日本看護サミット2017

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